はじめに

冬季オホーツク海で油流出事故が起きると、海氷の存在ゆえに、通常のオイルロードでの事故とは油の挙動が大きく異なることになります。 海氷が存在する海域での油流出事故対応計画策定の指標として、 財団法人エンジニアリング振興協会(現、一般財団法人エンジニアリング協会)の研究プロジェクトにて、 冬季オホーツク海域を対象とした「氷海流出油挙動予測システム」が、 北海道大学低温科学研究所大島研究室と東京大学新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻山口研究室の共同研究として、開発されました。 ここに無償ダウンロード提供いたします。 Windowsの実行ファイルとデータファイルです。 ダウンロード及びインストール手順はダウンロードを参照してください。

システムの概要

計算領域

このシステムでは、低い計算負荷で高解像度計算を実現するため、オホーツク海全域で一度海氷変動計算を行い、その結果を境界条件として与え、沿岸域での高解像度の海氷・流出油挙動予測計算を行う1-way nesting法を用いています。オホーツク海全域を解像度の低い16㎞格子で計算し、サハリンや間宮海峡を含むエリアを4㎞格子で、アニア湾から北海道沿岸域を最も解像度の高い2㎞格子で計算します。16㎞格子の海氷計算結果を、4㎞格子もしくは2㎞格子に、境界条件として与えます。

計算領域および格子サイズ

システムフローチャート

まずは16㎞用の諸データをもとに、海氷の予測計算を16㎞格子領域で行います。その結果を4㎞格子(または2㎞格子)領域の境界条件として、4㎞用(または2㎞用)の諸データと共に海氷・油の予測計算を行い、最後に結果を画像として出力します。

システムのフローチャート(4km間隔格子を用いる場合)

システムインターフェース

本システムのインターフェースは下図の通りです。諸条件を入力または選択し、計算開始をクリックすると、計算から出力まで自動で行われます。

より詳しくは使用方法を参照してください。

システムインターフェース

計算結果Viewer

計算結果は3時間おきに画像出力され、以下のようなブラウザベースのビューアーにより随時更新されます。

計算結果Viewer

更新履歴

ver.2.0
  • 統合インストーラの作成
  • 可視化結果を逐次表示可能に
  • 可視化結果ビューアーの作成
ver1.1
  • 海氷の計算初期値を、気象庁のものからリモートセンシングデータ(AMSR-E)に変更
  • データファイルをスリム化
ver1.0
  • 基礎システム・インターフェースの作成