北極海氷変動の解析と夏季海氷分布の予測

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近年、夏の北極海の海氷面積が減少してきており、地球温暖化との関連もあって注目されています。

その原因を知るためには、北極海の海氷の分布がどういう過程で変化しているかを明らかにする必要があります。


私たちは独自に計算した毎日の海氷の動きのデータを使って、北極海の海氷循環が変化する要因と、その変化が海氷分布に及ぼす影響について研究をすすめています。


これまでの研究により、


 ・北極海の海氷循環の日々の変化や年による違いは風の変化に強く影響を受けている

 ・北極海の海氷はオホーツク海などと比べると動きにくい

 ・一定の風速変化に対する応答は近年大きくなっていく傾向にある

 ・冬の海氷の動きによって海氷の厚さ分布が決まり、それは夏の海氷分布に大きく影響する


ことを明らかにしました。


また、2011年から文部科学省のグリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス(GRENE)事業 
「急変する北極気候システム及びその全球的な影響の総合的解明」が始まりました。その中のサブ課題のひとつ「北極航路利用のための海氷予測および航行支援システムの構築」では、山口教授が代表者となって研究をすすめています。


海氷域の後退に伴い、北極海を貨物船の航路として利用することが現実味を帯びてきています。北極海航路の利用が可能になれば、日本をはじめとする東アジアから欧州までの航路を大幅に短縮できます。その利用のためには夏季の海氷分布を予測することが必要です。


現在、私たちは海氷データの解析により得られた結果をもとに、夏季の海氷分布の予測手法の開発に取り組んでいます。冬季から春季にかけての海氷の動きから春季の海氷の厚さ分布を推測し、それをもとに夏季の海氷分布を予測できることが分かってきました。


2015年の予測はこちら → 2015年北極海氷分布予測

2014年の予測はこちら → 2014年北極海氷分布予測

2013年の予測はこちら → 2013年北極海氷分布予測

        その答え合わせはこちら → 2013年予測の検証

2012年の予測はこちら → 2012年北極海氷分布予測

        その答え合わせはこちら → 2012年予測の検証

2011年の予測はこちら → 2011年北極海氷分布予測

2010年の予測はこちら → 2010年北極海氷分布予測


※関連論文


Kimura, N. and M. Wakatsuchi, Relationship between sea-ice motion and geostrophic wind in the Northern Hemisphere, Geophysical Research Letters, vol. 27, no. 22, 3735-3738, 2000.


高石脩平, 北極海における冬季海氷データを用いた夏季氷況の予測, 東京大学工学部卒業論文, 2010.


西村陽, 北極海における冬期海氷移流の解析による夏季海氷分布の予測, 東京大学工学部卒業論文, 2012.


Kimura, N., Nishimura, A., Tanaka, Y. and Yamaguchi, H., Influence of winter sea ice motion on summer ice coverin the Arctic, Polar Research, 32, 20193, 2013. [全文が読めます]


※関連資料(学会等発表要旨)


Kimura, N., Interannual change in the ice-motion field in the Arctic, The First International Symposium on Arctic Research (ISAR-1), 2008. [要旨のPDFファイルはこちら]


Kimura, N., S. Takaishi, and H. Yamaguchi, Relationship between winter ice motion and summer ice distribution in the Arctic, The 25th International symposium on OKHOTSK Sea and sea ice, 2010. [要旨のPDFファイルはこちら]


Kimura, N., S. Takaishi, Y. Tanaka, and H. Yamaguchi, Relationship between winter ice redistribution and summer ice extent in the Arctic, Second International Symposium on Arctic Research (ISAR-2), 2010. [発表ポスターはこちら]


Tanaka, Y., H. Yamaguchi, and N. Kimura, Process controlling the minimum ice extent in the Arctic, The 26th International symposium on OKHOTSK Sea and sea ice, 2011. [要旨のPDFファイルはこちら]


Nishimura, A., H. Yamaguchi, and N. Kimura, Prediction of summer sea-ice extent in the Arctic based on the analysis of the winter ice motion, The 27th International symposium on OKHOTSK Sea and sea ice, 2012. [要旨のPDFファイルはこちら]


Kimura, N., A. Nishimura, and H. Yamaguchi, Medium-range forecast of summer sea-ice extent in the Arctic using satellite data, The 27th International symposium on OKHOTSK Sea and sea ice, 2012. [要旨のPDFファイルはこちら]


Yamaguchi, H., Sea ice prediction and construction of ice navigation support system for the Arctic sea route, The 27th International symposium on OKHOTSK Sea and sea ice, 2012. [要旨のPDFファイルはこちら]


Kimura, N., A. Nishimura, and H. Yamaguchi, Forecast of summer sea-ice extent in the Arctic based on winter ice motion, Third International Symposium on Arctic Research (ISAR-3), 2013. [要旨のPDFファイルはこちら]


Kimura, N., Y. Nakano, A. Nishimura and H. Yamaguchi, Medium-range forecast of summer sea-ice extent in the Arctic, The 28th international symposium on Okhotsk Sea and sea ice, 2013. [要旨のPDFファイルはこちら]


Kimura, N., A factor controlling the summer sea-ice cover in the Arctic, The 28th international symposium on Okhotsk Sea and sea ice, 2013. [要旨のPDFファイルはこちら]